出演辞退の元旦生放送ANN0

秋頃には毎日来ていたお仕事のオファーは急にピタリと止まり出した冬の始まり。まだ日本は全然寒くなくて、僕は韓国、シンガポール、フィリピン、アメリカと時差ボケする事で生きている実感を得られる身体になりつつあった。「もうこの先一生仕事がこないんじゃないか？今決まっているものをやり切ったら次はなにをやろうか？」なんて言う話を、度々マネージャーとしている。問題を起こす起こさないに関わらず、仕事をずっと続けられる俳優の方が、ずっと珍しいのだから。

飛行機がどこかの国に到着して、僕たちは携帯の機内モードを解除して海外用のe-simに繋げる。「空でもWi-Fiが繋がる！」と各航空会社がうたっているが、実際はTwitterの文字すらまともに開けない。入国審査に並ぶ間に、仕事の問い合わせフォームから何やら連絡が来ていた。世間ではヒットメーカーと呼ばれる某プロデューサーから、名指しの指名のようで、何やら怪しい企画だ。企画書などは無いが、大型企画だという。プラットフォームも飛ぶ鳥を落とす勢いのN社であり、すぐにニヤニヤしながらマネージャーに返事をさせた。

「（スケジュール的に）まだやれるかどうかわからない」と言われて、一気に不貞腐れてしまう。ちぇっ。そして以前出演したパンサー向井さんのラジオチームからも連絡が来る。「1月1日、元旦のお仕事なのですが…」、いや、その頃僕は韓国で絶賛映画の撮影中なんだ。「生放送が難しいならまたの機会に…」と逃げようとするラジオチームに、また僕は不貞腐れて、どこかの国のカジノへ消えていった。

数週間前、本当につい最近、もう無くなったと思っていたその二つの仕事について「将さん！スケジュールなんとかしました！！確定させていいですか！！！」とうちのマネージャーが話す。いつから将さんになったんだろう？（ずっと笠松さんだった）と思ったがその時は特に突っ込まず、え？まじ？とテンションぶち上げで踊っていた。この時の気分はBIGBANGのファンタスティックベイビーだったような気がする。

無くなったと思った二つの仕事が、また僕の元へ舞い戻ってきた。いぇーい、位にしか思っていなかったが、オールナイトニッポンゼロの打ち合わせが終わった途端、だんだん怖くなってきた。「台本なし、リハーサルなしの生放送です、好きに話してください」と。え？そんなに自由なの？？？急に心臓の下に空気が入ったみたいにちょっと気持ち悪い。え？オードリーとか、霜降り明星とか、Creepy Nutsとか、え？みんな台本なしで話してるの？？？え！！！どうしよう！わたし！！！また炎上しちゃう！あたし傷ついちゃう！！！

それからはずっとラジオの事を考えている。話すことがないのでは無い。話したいことがありすぎて、右から順番に全部くださいって感じで…。思い出して、書いて、捨てて、また書いて。最終的に全然違う事を話すんだろうけど、それも全部強さに変えて、2025年はみんなといい年にできればいいな～。

とにかくこちらのご飯は全部が辛いです。カラムーチョって感じ。ひーはー。何食べても汗だくになる話はまた後日書くね^_^

https://youtu.be/AAbokV76tkU?si=RRcOMvBHL8SyexNS